
正経流注マッサージ①
更新日:2月1日
今回は当院オススメの「正経流注(せいけいるちゅう)マッサージ」に関わる内容を2回に分けて書きます。1回目は「正経(せいけい)」についてです。
東洋医学では、人体の生理・精神活動の全ては12種の臓腑(下図参照)によって成されていると考えます。そして臓腑の活動を支えるものが気血(=エネルギー)であり、その運行路を経脈(けいみゃく)と言います。12種の臓腑はそれぞれ専用の経脈を1本づつ持っているので、その数は12本となり(左右で24本)、これを正経十二経脈、或いは単に正経と呼びます。

また、東洋医学では全てを陰と陽に分けるので、この正経十二経脈も陰と陽に分ける事ができます。臓は陰、腑は陽なので、臓専用の経脈を「陰経」、腑専用の経脈を「陽経」と呼びます。さらにこれらを手に分布するもの、足に分布するもので分けると、以下のような4つのグループとなります。
グループ①:手三陰経
手に分布する陰経で、肺経、心経、心包経が属します。
グループ②:手三陽経
手に分布する陽経で、大腸経、小腸経、三焦経が属します。
グループ③:足三陽経
足に分布する陽経で、胃経、膀胱経、胆経が属します。
グループ④:足三陰経
足に分布する陰経で、脾経、腎経、肝経が属します。
以上を踏まえて、次回は「流注(るちゅう)の全体像」についての解説をします。今回はここまで。