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正経流注マッサージ②

前回の復習です。正経には陰経陽経があり、さらにこれらは手三陰経、手三陽経、足三陽経、足三陰経の4グループに分けられましたね。さて、それでは本題です。


全ての正経を流注(るちゅう)に沿ってマッサージするというのが「正経流注マッサージ」なのですが、じゃあ「流注」てな〜に?…という事をこれから解説します。

正経の気血の流れには方向性や規則性があり、これを流注と呼びます。そして、その流れは4グループのそれぞれで、以下のような特徴があります。


手三陰経(肺経、心経、心包経)は、胸部から始まり手で終わる


手三陽経(大腸経、小腸経、三焦経)は、手から始まり頭部で終わる


足三陽経(胃経、膀胱経、胆経)は、頭部から始まり足で終わる


足三陰経(脾経、腎経、肝経)は、足から始まり胸腹部で終わる


わかりやすく足三陽経を例に取ると、胃経は体の前面、膀胱経は後面、胆経は側面を流れます。それぞれ流れる部位は異なりますが、頭から始まり足で終わるというパターンは一緒なのです。これは他のグループも同様です。


上記を踏まえて流注の全体像を解説します。下図を見ながら読み進めてみて下さい。

まず、流注のスタートは肺経からです。肺経は手三陰経に属しますから、その流れは「胸部→手」です。手まで流れた肺経は次の大腸経に接続します。大腸経は手三陽経に属しますから、その流れは「手→頭部」です。頭部まで流れた大腸経は次の胃経に接続します。胃経は足三陽経に属しますから、その流れは「頭部→足」です。足まで流れた胃経は次の脾経に接続します。脾経は足三陰経に属しますから、その流れは「足→胸腹部」です。そして胸部まで流れた脾経は次の心経(手三陰経に属す)に接続します。以降、同じように、小腸経→膀胱経→腎経→心包経→三焦経→胆経→肝経と接続していき、再び肺経に戻って同じ循環を繰り返していくのです。

いかがでしたか? ご理解頂けましたか?…まあ、複雑なんで「よくわからん」という方もおられると思いますが、要は流注とは、気血が体中を規則的に昇ったり降りたりしながら流れていく「循環機能」の事なのです。ちなみに各経脈の流注には、体内部と体表部を流れるルートがあるのですが、体表部を流れる時、その走行上に存在するのが「ツボ」です。だからツボを刺激する事で、そのツボに関連した臓腑に影響を与える事ができるのです。


厳密に言うと、当院の「正経流注マッサージ」は、この体表部の流注に沿ってマッサージするものであり、言い換えれば「ツボ刺激療法」なのです。そこにリラクゼーション系マッサージの心地良さがプラスされている…というワケです。


いいでしょ?(自画自賛:笑)



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