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直立二足歩行の影響②

前回のブログでは、直立二足歩行の影響によるラッキーな事として、脳の発達(=知能の発達)を挙げました。で、今回は逆にアンラッキーな事について書きます。


◆アンラッキーな事

その①:腰痛

腰痛は脊柱の構造が大きく関わっています。胸部と仙骨部にはそれぞれ「胸郭」と「骨盤」という骨格が形成されています。これにより胸部と仙骨部は固定され、ほぼ動かない部分となっています。それに対し頚部と腰部は、周囲に筋肉しかないのでよく動く部分となっているのです。つまり、ほぼ不動の部分(胸郭・骨盤)の上に、よく動く部分(頚部・腰部)が乗っかっているのだから、その移行部には負担がかかりやすくなります。特に腰部は上半身の重さを支えるので、その負担は頚部よりも大きいものとなるのです。それ故、人類は腰痛に悩まされてしまうのです。これは「宿命」なのですよ(泣)。

◆アンラッキーな事

その②:難産

人類は四足動物と比べ難産です。これも変形した脊柱によるものです。骨盤には産道がありますが、四足動物の産道は脊柱の弯曲が弱いため直線的になっており、赤ちゃんが外に出やすいのです。これに対し、人類の産道は強い弯曲により曲線的になっています。加えて脳の発達で頭部が大きくなったため、赤ちゃんが出にくくなってしまった…というワケです。

実はこれ、とても恐ろしい事なんです。というのは、難産というのは「種の存続」という観点で言えば、不利な条件となるからです。難産だけではありません。人類の女性は一生涯に多くの子供は産めません(魚なら何百個も卵を産みますが…)。これも不利な条件と言えるでしょう。まだあります。人類の赤ちゃんは成長するのに時間がかかります。例えば、四足動物の赤ちゃんは生後わずかな期間で走れるようになりますが、ヒトの赤ちゃんはそうはいきません。そんな赤ちゃんを草原に放り出したらどうなるでしょう。考えただけでもゾッとしますよね。さらにさらに! そもそも人類は、角・爪・牙・腕力…など、自分の身を守るような特殊機能が備わっていないので、肉体的に脆弱(ぜいじゃく)なのです!

難産。少ない出産数。成長に時間がかかる。肉体的脆弱。

…不利な条件だらけです。

こんな生物、野生の世界ではあっという間に滅びてしまいます。にも関わらず、人類はここまで繁栄しています。なぜでしょう? それはやはり、人類が「知能を発達させたから」の一言に尽きるでしょう。これにより集団(社会)を形成して不利な条件を克服し、種を存続させたのです。僕達がこうして毎日の生活を送っていられるのも、まさに直立二足歩行のおかげなのです。直立二足歩行バンザイ! ありがたく「腰痛」を受け入れましょう!…て、そういうワケにはいきませんよね(笑) 。腰痛になったらモムぜにGO!


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