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腎…てスゲェ。

これまで全6回にわたり「五臓の病証」を解説してきました。どの臓もそれぞれ重要な働きがあり、どれが欠けてもいけません。しかし中でも「腎」は特に重要だな〜と個人的には感じています。そこで今回のブログは、そんな事についてつぶやきたいと思います。過去ブログ「五臓の病証⑥ー腎」と合わせてご覧下さい。


①水を主る(つかさどる)

成人男性では体重の約60%が水分と言われており、腎はその水分の調節を担っています。水は生命にとって無くてはならない存在です。それを主る腎…てスゲェ。


②生殖を主る

東洋医学の原点「黄帝内経(こうていだいけい)」では、腎で作られた天癸(てんき)と呼ばれる物質の作用により、女性では14歳で初潮が生じ、男性では16歳で精液が作られて生殖能力が備わる…としています。全ての生物には種を存続させようとする本能がありますが、腎はそんな大きなテーマにも深く関わっているのです。腎…てスゲェ。

※補足:黄帝内経では、女性は7の倍数、男性は8の倍数で成長に変化が現れるとしています(これらも腎の働きによるものです)。ちなみにこの事は、数年前の「薬用養命酒」のCMで紹介されていました。ご存知の方いらっしゃいますか?


③命門の陽気

命門の陽気の温煦作用により脾胃が活性化されて気血が生成されます。命門の陽気はまさに生命活動の原動力と言えるのです。それを有する腎…てスゲェ。


④脳を支配

骨の中に収まっている髄(ずい)は、腎精と呼ばれるものが変化したものであり、腎からの栄養を受けています。そして髄は存在部位により骨髄、脊髄、髄海(ずいかい)と呼ばれます。髄海とは即ち「脳」の事です。つまり、脳は腎の支配下にあるという事なのです。現代医学においては、あらゆる生命活動は脳からの司令で行われると考えます。腎はそんな脳をも支配しているのだから、やっぱりスゲェ。…となると腎に対する治療は脳の治療にもなり得ると言え、痴呆、ホルモンバランスの乱れ、自律神経失調症などに対しては、腎へのアプローチが有効であると考えられます。


いかがでしたか?「腎…てスゲェ」て気持ちになりませんか?…え、私だけ?(笑)。

以前、心は「君主の官」と呼ばれていると解説しましたが、上記の事を踏まえると、腎は君主たる心を影で操る「黒幕」に見えてきてしまいます。実際には腎は「作強(さきょう)の官」と呼ばれているのですが、個人的には「黒幕の官」と名付けてあげたいです(笑)。


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