• MOMUZE

逆子治療

時々、長岡周辺の治療院情報を見たりするのですが、その中には私の教え子が何人もいます。そんな彼らの活躍している姿を見て、頼もしくもあり嬉しくもあり、同時にライバルとして負けられない!…という思いがあったりして、何だか不思議な感覚です。


さて、今回のブログは「逆子」についてです。鍼灸治療において逆子治療の特効穴として「至陰(しいん)」が有名です(下図参照)。至陰というツボは膀胱経のツボであり、このツボから次の経脈である腎経と接続します。しかし、逆子は子宮内で起こっている現象であり、膀胱とは関係が無いように思えます。…にも関わらず至陰が逆子の治療穴として使われるのはなぜでしょう? 今回はその理由を個人的見解ではありますが解説します(間違いがあれば、ご指摘下さい)。


子宮と関係が深い経脈は、奇経八脈(きけいはちみゃく)という特殊な経脈の中の任脈(にんみゃく)と督脈(とくみゃく)です。任脈は身体の前正中線に、督脈は後正中線に位置しており、共に「胞中(ほうちゅう)=子宮」から起こるとされています(男性の場合は下腹部の深部)。しかし東洋医学の原点である黄帝内経(こうていだいけい)という書物の中の骨空論篇(こつくうろんへん)には、督脈の全体像が記されており、それによると督脈は、子宮から起こり「任脈」と「膀胱経の一部」と「腎経の一部」を使って流れている脈だとしています。つまり、それら全てを合わせたものが督脈なのです。この記載に従えば、膀胱経と腎経の接続部にある至陰が、子宮に対して影響のあるツボ(=逆子の治療穴)だという事が納得できます。


以前、逆子治療をした経験がありますが、その時は当院オリジナルの施術法である、正経流注マッサージ(膀胱経と腎経を重点的にアプローチ)に加え、至陰にお灸をしました。その結果、2日後の定期検診で逆子が治っているという報告を受けました(詳しくはHPの「症例報告」ページを参照して下さい)。これがマッサージによるものなのか、それとも至陰のお灸によるものなのかはわかりませんが、その患者様にはとても喜んで頂いたので、臨床家として嬉しく感じました。


68回の閲覧

​マッサージ・はりきゅう院 MOMUZE