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脈診

東洋医学には、手首にある動脈(=橈骨動脈)の拍動の状態で、どの臓腑が虚しているか?…を診る「脈診(みゃくしん)」というものがります。一応、私も独学ながら脈診を行い、それに従って治療するようにしています。とは言えこの脈診。実に奥が深く、古典治療の大家の先生方からすれば、私なんか未熟者の域を脱していません。それでも臨床の場では興味深い事象が起こります。今回のブログはその体験談です。


①Aさんは30代の女性で、月に一度のペースでご来院頂いております。普段は肝虚の脈型になっている事が多いのですが、ある日の施術では脾虚の脈型でした。そこで「今日は消化器系の脈が弱いですね、胃腸の具合でも悪いですか?」と訪ねたところ、Aさん曰く「最近、久しぶりにファスティング(断食)をやってました」との事。やはり飲食を抑えると、気血を生成する脾の力が弱まり脾虚になるんだな〜と思いました。


②Bさんは40代の女性で久しぶりの来院でした。Aさんのように肝虚の脈型が多ければ肝虚体質なんだろう…と考えられるのですが、Bさんの場合はイマイチ脈型が定まっていないため体質が読めていません。…でその日の脈型は腎虚。「腎は耳に開竅する」と言われており、耳の症状は腎虚の事が多いので「耳鳴りとかないですか?」と質問してみました。すると「ああ、そうだ! GW期間中、一日だけでしたが耳鳴りがありました!」との事。そこで私が「耳の症状は、腎臓が疲れてる時に起こる事があります。今日は腎臓の脈が弱くなっていますね」と言うと、Bさんは「そう言えば、最近ちょっと頻尿気味なんですよ」と答えました。


脈診を極めるには、とにかく経験のみ! まだまだ勉強・経験が足りません。頑張ります。







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